義歯安定剤について     参考文献  「義歯安定剤」デンタルダイアモンド社

上の入れ歯は落ちるから、また下の方は痛いし安定が悪いから、と義歯安定剤を使用されている人が多いですが、安定剤を使うことについて歯科医は反対し、患者は肯定している、これが実情のようです。

テレビで堂々と宣伝されており、現状ではかなりの義歯安定剤が使われているようで、年間100億円にも達しているらしいです。

ある学会で義歯安定剤の使用をめぐり、歯科大学の教授どうしが口論になったこともあるらしいですが、ケースにより、あるいは緊急処置としての使用については仕方がないと思います。が、長期にわたり使用すべきではないと私は考えております。

あくまで歯科医の指導の元ですが、最近アメリカの歯科界でも容認する方向にあるらしいです。ということはアメリカでも不適合な入れ歯が横行しているということでしょう。

しかし次のような時は絶対に使用は避けて新しく入れ歯を作り直してください。

1  適合が悪く、十分に機能してない入れ歯

2  人工歯がすり減り、咬みあわせが狂っている時

3  骨の吸収、粘膜の萎縮のため、高さが低くなっている時

4  破損していたり、入れ歯の辺縁の延長が不十分な時

こんな状態で放置していると顎の骨がどんどん無くなっていきますし、
その結果顎の関節に狂いが出来て顎関節症になることがあります。なんとなく顎がおかしい、疲れる、音がする、口が開きにくい、痛みがあるときたら完全に顎関節症です。

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顎骨のある状態
顎骨がホトンド無い状態
これだけ骨が残っていたら目をつぶっていてもうまくいくような顎提です。
が、ここまで骨がなくなると悲惨です。インプラントも出来ないでしょう。平成15年12月に東京で総義歯を専門にしている高名な3人の開業医の講演があったので参加しましたが、そんな方でさえこのようなケースは触りたくないと公言されていました。

 

歯槽骨をもっと大事にしましょう。

動いている歯を抜くべきか?

歯周病で動揺が激しく咬めない、それでも抜かずに残して欲しいという患者さんがいますが、特に8020運動のせいか、歯科医でさえも抜こうとしない傾向があります。これは果たして正しいのでしょうか?。

患者さんは抜くことに確かに抵抗があります。痛いのでは、まだ持つのでは?と考え、歯科医も抜くことを強く勧めると、良くない医者と評価されがちなので、なるべく抜かない傾向にあると思えます。そのため歯の周囲の骨がどんどんやせて吸収され無くなってきます。 歯槽骨は絶対大事にすべきなのです。

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口の中の状態
レントゲンでの状態
口の中をのぞいてみたら、歯がまだ十分残っているようですが・・・
レントゲンで調べると、周囲の骨が溶けており、放置しておくと、どんどん骨が吸収されていきます。

歯が無くなった後は、骨をなくさないように大事にしてください。

歯槽骨の吸収する原因は歯周病だけではありません。合っていない入れ歯を無理に接着剤などを使っていると、どんどん歯槽骨は吸収されていきます。歯槽骨が十分にあれば入れ歯は簡単に作れます。が、無くなれば入れ歯を作ることは非常に困難となります。特に下顎の場合は。高度に骨がなくなっている下顎総義歯を満足いくように作るの人は補綴学を征服する人と教科書に書かれているほどです。下顎の骨が高度に吸収したケースはどの歯科医も悩んでいることと思います。

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