入れ歯の収縮変形 その1
- 入れ歯が合わない!という原因には何があるのでしょうか?
- 素材から申しますと、入れ歯の土台となっているものは、合成樹脂のアクリルレジンで、その重合(じゅうごう:ポリマーを合成することを目的にした一群の化学反応)には2種類あります。
- ① 加熱重合レジン。液と粉末を混ぜ、餅状になったものをフラスコに入れて加熱して重合するタイプ。
- ② 常温重合レジン(流し込みレジン)。加熱しないで、型に流しこむするタイプ。
- 加熱重合レジンは強度的には強いが、重合収縮が大きく変形しやすい。常温重合レジンは強度が弱いという欠点があり、多くは加熱重合レジンが使われています。
- 実は、この土台部分の変形が、合わない入れ歯となる原因の一つなのです。
- この収縮変形を抑えるためにどうするのか?
- ① 長時間かけて重合する。9時間以上 (普通は1時間程度です)
- ② 電子レンジを使って重合する
- ③ 加圧しながら重合する、または高圧をかける
- ④ 模型の表面を乾燥させて重合する。 「ドライシステム」
- ⑤ 特殊な器械を使う。 「射出成型法」(しゃしゅつせいけいほう:樹脂などの加工法)
- ⑥ ある技工士は特別な石膏と液を使っている
- などがあります。長辻 篤郎先生の「名工入れ歯一心」という文献にも書いてありましたが、入れ歯は、二重構造にするこの方法がベストだと私も考えております。

- これはただ単に義歯の裏にレジンを盛り、口の中で裏層したのではありません、口の中では、このように均一にすることが不可能です。
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